GA4では、従来のUAと異なり、イベント単位の測定が基本的な考え方となっています。これは、ページの読み込みが完了した時点で情報を送信する従来の方法とは異なり、ユーザーが実際に何かを行ったときにイベントを収集するということです。従来のUAでは、トラッキングコードを直接ウェブページに埋め込むことで、イベントを収集することができました。しかし、GA4では、タグマネージャーを利用することが推奨されており、タグマネージャーの設定やタグ、変数、トリガーなどの設定が必要になります。ボタンクリックやページスクロール、フォーム送信など、特定のアクションが起こった場合にトラッキングするように設定する必要があります。タグマネージャーは、イベントを自動的に追跡するためのコードを生成するため、従来のUAよりも複雑な設定が必要です。イベント単位のトラッキングは、より詳細な分析が可能になりますが、初めてGAを設定する人には少し難解かもしれません。GA4では、イベントが中心となっており、より詳細なデータを収集することができますが、イベントを正しく設計しないと、GA4で重要なデータを収集することができなくなるため、タグマネージャーとGA4の仕組みや機能をきちんと把握している専門家に相談することをお勧めします。

GA4では、従来のUAと異なり、ユーザーIDを設定することが推奨されています。ユーザーIDを設定することで、ログインしているユーザーの行動を追跡することができ、同一のユーザーが複数のデバイスでアクセスした場合でも、1人のユーザーとして判定することができます。しかし、ユーザーIDの設定は、従来のUAに比べて少し複雑であり、適切な設定が必要です。

GA4では、従来のUAと異なり、特定のカスタムイベントを設定することが推奨されています。カスタムイベントを設定することで、ウェブサイトの特定のアクションや目的に関連する分析を行うことができます。従来のUAでは、イベントをトラッキングするために「カテゴリー」「アクション」「ラベル」の3つのフィールドを使用することができました。しかし、GA4では、これに加えて「値」「ノンインタラクティブ」「コンバージョン」という3つのフィールドが追加されました。これにより、イベントをトラッキングするための設定がより細かくなり、より多くの情報を取得することができます。しかし、それだけに設定が複雑になっているということです。